被ばく者の治療方法は?放射性物質を排出できるキレート剤とは?

この記事は約 4 分で読めます。

こんにちは、まさこです。

今月の6日に内部被ばく事故が起き、私は本当に衝撃を受けました。
ちゃんと管理できていなかったがために起こった事故なので
しっかりとした管理体制なら防げていたので本当に悲しいです。

今回は、事故の原因とその治療に関する内容についてまとめたいと思います。

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【ずさんな管理】日本史上最悪の内部被ばく事故

ことの発端は
茨城県の大洗町にある日本原子力研究開発機構の燃料研究棟
核燃料の廃棄処理をするために、
作業員が26年前に封がされた保存容器の中身を確かめるときに起きました。

その容器は、ステンレス製の容器でできており、
ボルトを緩めて開けるとふたが浮いたそうです。

そこで危険を察知して作業をやめておけばよかったのですが・・

そのふたを押さえて、なお作業を継続し容器を開けてしまい、
中のビニールが破裂し核燃料物質が飛散しました。

破裂したステンレス製保存容器の中身とは

ステンレス製の保存容器は、ボルト6本で固定しており
中身はプルトニウムポリエチレン容器で閉ざし
それを2重のビニール袋で封したものです。

私から見ると頑丈に封しているのかなと思いますが、
専門家によると、『こんな状態の長期保存はまずありえない』そうです。

何重にしようが、ビニールとポリエチレンで長期保存するなんて

専門知識のある研究員がやったとは思えない!

いわれてみれば、ビニールやポリエチレンで26年間は・・さすがに怖いかも。

今回の場合は1991年以降一度もふたを開けたことがなかったということで、
管理のずさんさが強く報道されています。

同じ形状のものが20個以上も!?

まだこんな恐ろしいものが、20個以上あるなんて・・本当に怖いです。

どうやってこれから処理していくか、十分に話し合って
作業員や外に漏れがないよう安全を第一に進めてほしいです。

作業員の機転により外部の漏れは回避できたが・・

容器が破裂した後も、核燃料物質の流失を防ぐために
4人の作業員は3時間もの間室内に留まりました。

なので、外部への被害はないです。

この作業に携わった人たちは外部への影響を考えてえらいと思いますが、
その代償として、

ふたを開けた作業員は、2万2000ベクレルのプルトニウムを吸い
近くにいた3人の作業員も肺から放射性物質が検出されました。

2万2000ベクレルとは、
年間被ばく量として、胸部のエックス線2万4000回分に相当します。

年間で胸部のレントゲンを2万4000回って相当な被ばく量ですよ!

以前テレビで、レントゲンの被ばく量は微々たるものなので、
年間100回やったとしても体に悪い影響はないといっていました。

ですがその医師も、年に1万回以上だとさすがに影響は出るだろう
といっていました。

今回の内部被ばく量は2万4000回(年間単位)なので、
体に悪い影響が出ないかが心配です。

作業員の治療法とは

外部被ばくの場合は、洗い流すなどの手段が用いられますが、
今回のような内部被ばくのケースだと

キレート剤」という排出促進剤が用いられます。

このキレート剤は、放射性物質と結びついてくれる働きで体に点滴することにより

尿と一緒に放射性物質を体外へ排出する」ことができます。

放射線医学総合研究所では、
今回のケースの場合、5日間はこのキレート剤治療を行い、
それ以降は放射線量を見て治療方針を決めていくそうです。

まとめ

今回の作業員の内部被ばくに関する事故は、
しっかりとした管理のもとなら未然に防げていたものです。

不適切な言葉かもしれませんが、
今回の事故を教訓にこれからの作業の仕方の見直しや管理体制を整えてほしいです。

被ばく者の方も今回のキレート剤での治療で、
放射性物質を多く体から排出できることを願います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

このたび、この記事に関する画像は Yahoo!ニュース 様より出典いたしました。

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